富山ぼっち旅 その2(富山編)

旅行

とやまの町並み

富山駅南口のバスロータリーと通りを隔てた向かいの商業施設CiCの地下にある「麺家いろは」さんで富山ブラック黒醤油らーめんをいただきました。

太麺が魚介系のスープにからまり,今までに食べたことがない味わいです。

旅の後半には,この味が忘れられずにお土産を求めて東奔西走することになります。

富山駅の南側は道幅が広く,また路面電車の環状線があります。環状線は途中からそれぞれ2方向に分岐しており,一方は富山大学方面,もう一方は南富山駅前方面に行くことができます。ここからはその環状線に沿って反時計回りに散策することにしました。

少し歩いて,相変わらずせわしなく行き交う路面電車の向こうを見ると,蜃気楼が見えるほどではありませんがじりじりとした残暑のため喉がひりひりとしてきます。

商業ビル群を横に見てさらに歩みをすすめると,左側に大きな緑地帯が見えてきます。

どこからともなく賑やかな声が聞こえてきますが,噴水の前でちいさな子供を連れた家族が涼んでいます。

富山城址公園の南側に行くとお堀の向こう側に富山城址がたたずんでいました。

この先,路面電車の軌道は再び南側に折れてショッピングモールやデパート,美術館などが並ぶ通りに向かっていきますが,城址大通りを隔てた桜木町という歓楽街に歩みをすすめます。

ちょっと昔の新宿歌舞伎町を縮小させたような街並みが現れますが,都会から各地にむかう通勤路線の電車に真っ昼間に乗車するような,どこかで時間軸がずれてしまったような静けさの中に町はたたずんでいます。さながら西部劇にでてくる砂漠にかこまれたさびれた町が砂塵に包まれているようにも見えます。

富山駅に戻ると,今度は北口から「富岩運河環水公園」に向かいます。

午前中に訪れた「北前船海鮮問屋 森屋」の裏手あたりから富山駅の近くまで運河がひかれており,その端の部分にこの公園があります。おそらく日本各地から北前船で集めた海産物を主とした物資をこの運河を通して街の中心まで運び,そこで売り買いするか荷馬車などでさらに内陸に運んでいたと思われます。今はその役目を終えて運河クルーズなどが楽しめるようです。

運河にかかる橋の上からは公園全体が見渡せて,運河の向こう側には世界一綺麗といわれているスターバックスコーヒーで火照った体を癒すことができます。

富山駅のコインロッカーで荷物を引き取ると,あいの風とやま鉄道に乗って本日の宿泊先である高岡に向かいます。高架を走る北陸新幹線は2回ほど交差するとやがて夕焼けの向こう側に遠のき,まもなく高岡に着きます。

宿に着くと,そのまま寝入ってしまったようです。

日が落ちてあたりが夕闇につつまれるころに目覚めると,窓の外には高岡駅の構内と操車場が見え,昔懐かしい赤茶色の気動車がうなりをあげながら操車されていました。明日はいよいよその気動車に乗って氷見に向かうことになります。明日に期待を膨らませつつ高岡の街を少し散策すると食事をとって今日は早く寝ることにしました。

(つづく)

 

 

 

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